新文明創造プロジェクト

⑭貨幣経済の宿命

 

 

貨幣経済は、

『信用創造』から「景気の山」を経て、

「信用収縮」または「市場の飽和」によって崩壊する運命にあり、

最後には一部の人達の下に富を集中させる仕組みとなっています。

 

その流れを説明します。

 

 

『信用創造』から「景気の山」

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まず、銀行が金利を下げ、おカネを沢山貸し付けます。(『信用創造』

貨幣供給量が増加することで、市場に出回る貨幣の流通量も増加します。

そのため市場では多くの取引が行われ、経済活動が盛んになります。

すると、雇用が創出されます。

企業の収益も増加し、個人の所得も増えます

可処分所得(所得から支払い義務のある税金や保険料などを除いた収入)も増加し、

購買意欲が高まり、消費が促進され、需要が増えます

企業は生産増加の為にまた借入を行うようになります。

返済時に支払わなければならない利子は、

提供するモノやサービスの価格に転嫁されることで回収されます。

そのため、物価が上昇します。

企業の成長に伴い、株価や資産価値も上昇します。

国家の税収も増え、福祉も充実します。

収入増加に伴い、将来に自信を持った個人においてもローンを組まれるようになります。

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このように、貨幣流通量の増加に伴い、

[取引・雇用・収入・消費・需要・生産・新たな借入・物価]が、

連鎖的に増加・上昇していくようになるのです。

 

そして、価値の上昇が見込まれる、企業の株券や土地などの資産を借金して購入し、

一定期間を経て他人に売り、その利ざやを稼ぐ「投機」が過熱するようになります。

こうして、バブルが創出されるのです。

 

 

 

「景気の山」から「破綻」まで

<破綻の引き金>

景気がピーク(絶頂)を迎えると、

銀行が行う意図的「信用収縮」または「市場の飽和」(経済停滞)が、

破綻(はたん)の引き金となり、経済は崩壊へと突き進むことになります。

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第一の破綻の引き金である、「信用収縮」とは、

銀行が貸し渋り、貸し剥がしをすること、または金利を上げることです。

つまり、おカネの貸し出しの制限および減額をすることです。

 

「貸し剥がし」とは、融資を減額したり取りやめたり、

あるいは返済期限の到来前に返済を迫ったりすることです。

 

貸し出されるおカネが減ることにより、市場に出回るおカネの流通量が減ります。

伴って、取引も少なくなり、経済活動は衰えていきます。

 

 

第二の破綻の引き金である、「市場の飽和」とは、

経済の停滞であり、モノが生産されても購買意欲の低下によって消費が促進されず、

市場に出回るおカネの流通量が滞っていくことです。

そのため、市場全体の取引も減少していくことになります。

 

 

ただし、市場のマネーストック(市場全体の貨幣供給量)は、

借金の返済のための更なる借金により上昇していくことになります。

企業や個人に代わり、国家が借金を行っている(銀行が国債を買っている)のも

その要因の一つです。

投資目的ではなく、返済(負債の償還)目的なので経済効果は期待できません。

 

 

破綻までの流れ>

取引の減少・停滞により、企業の収益は落ち込み、個人の収入も減少します。

すると、借金の返済負担が高まります

可処分所得が減少し、購買意欲の低下により消費が冷え込みます。

需要も減るため、顧客の奪い合いが激化します。

価格競争にも転じ、物価が下がります。

すると、さらに利益率が低下し、収益が落ち、

税金の支払い負担や借金返済の負担がさらに重くなります。

企業の営利活動の衰退により、税収も落ち込み福祉が疎かとなります。

企業は生産コストを削減するようになり、人件費をも削るようになります。

すると、一人当たりの業務負担・労働負担が高まります

企業成長が滞り、株は売られ、株価が暴落します。

資金が得られなくなり、経営が立ち行かなくなる企業が出くるようになり、

倒産と買収が相次ぐようになります。

失業者も増え、借金を返済できない企業・個人の破綻も相次ぎます。

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このように、貨幣流通量の減少・停滞に伴い、

[取引・雇用・収入・消費・需要・生産]も連鎖的に落ち込んでいくのです。

 

そして、支払い義務のある出費と労働の負担だけが高まっていくこととなり、

借金の返済困難から破綻へと追い込まれ、

担保に設定されていた実物資産(土地、資源、不動産など)が没収され、

銀行家へと集中するというわけなのです。

 

また、紙くずとなった企業の株券を買い占めることにより、

その企業及び、企業の営利活動を財源とする国家の在り方や方向性をコントロールする力を得ることができるようになります。

 

 

このように、

『信用創造』『信用収縮』による貨幣供給量の操作をすることによって、

銀行家破綻を意図的に演出し、

合法的に人々から実質資産や権利を奪い取り、独占できるというわけなのです。

これが『貨幣経済』の仕組みなのです。

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<経済破綻からの物価上昇>

 

さらに、担保となっていた土地の没収が相次ぐことによって、

生産者が激減し、食糧難、モノ不足といった飢饉が起きるようになります。

そのため、不況下の物価上昇が起きます。(スタグフレーション)

 

生きるために必要なモノが、

おカネがあっても無くても手に入らないため、通貨の価値が暴落します。

これにより急激な物価上昇へと向かいます。(ハイパーインフレーション)

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そして最後には、おカネ持ちで在ろうとなかろうと

実質資産(土地、資源、不動産など)を持たない殆どの人が乞食となるのです。

 

 

 

 

上記のことから認識できることは、

私たちがおカネを使って取引している限り、

“人生は貨幣供給量によって左右される”ということを意味し、

どのような職業に就こうと、どのような働き方をしようと

 “崩壊という結末”からは逃れられないということです。

 

 

『交換』を土台とした、現代の『貨幣』経済社会とは、

「損をしない銀行業」の仕組みを利用して、

最初にお金をばらまき、次に流通量を減らし、 意図的に返済を困らせることで、

最終的には一部の人間の下に実質資産や権利を集中させ、

殆どの人から「人生」「家族」といったあらゆる大切なモノを奪い尽くす社会なのです。

 

 

『おカネ』というモノを使い続ける限り、

人々は常にそれを生みだす者の奴隷となる、ということを示しているようです。

 

 

 

 

 

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