新文明創造プロジェクト

⑧「信用創造」の限界量(中編)

現代においてもこれとまったく同じ原理で、

「おカネ」『信用創造』されているのです。

 

しかし、私たちが学校で教わった内容、教科書では、

その原理に気付きにくい説明となっています。

 

現代の教科書の説明はこのようになっています。

  money08-01

—-<教科書などにおける『信用創造』の説明>———-

 

A氏が100万をA銀行に預けた時、

A銀行は預金準備率1%にあたる1万を中央銀行に預け入れ、

残りの99万を別のB氏に貸し出します。

B氏もまた借りた99万をB銀行に預け入れ、

またB銀行も預金準備率1%にあたる99千を中央銀行に預け入れ、

残りの981千を別のC氏に貸し出します。

C氏もまた借りた981千をC銀行に預け入れ・・・・

と繰り返していくことで、

最終的に、

99+981+・・・)=9900万まで貸し出されたことになります。

 

100万を預け入れられたことによって、

9900万のおカネが生みだされる。

このようにしてお金が増えていくことを『信用創造』という。

—————————————————

 

 

この説明ではまるで、

預けられたお金がそのまま貸し出しに回されているだけのように見えます。

 

しかし実際は、コンピューター上で、

「負債」としての「おカネ」=「数字」が口座に入力されているだけであり、

その「数字」が「おカネ」となって貸し出されているだけなのです。

 

実物の「銀行券」が貸し出されているわけではないのです。

 

 

 

さらに、実際は教科書の様な遠回りな『信用創造』は行っておらず、

誰かがおカネを預けに来ると、

「民間銀行」は、

その額のすべてを「準備預金」として「中央銀行」の当座預金に預け入れることで、

“準備預金×({1/預金準備率}-1)”までの「負債」としての「数字」の貸し出しを行っているのです。

 

「預金準備率」が1%の場合、

「準備預金」の99倍までの「負債」としての「数字」の貸し出しを行えるということです。

 money08-02
 

 

つまり、『信用創造』について分かりにくい説明をしているだけであって、

現代の『信用創造』も、

金細工師が貸し出すことによって無からお金を作りだしていた原理と全く同じという事なのです。

 

 money08-03
 

 

 

もし借金を行った時、現金が貸し出されているように見えたとしても、

その現金は、

貸し出しを行う「民間銀行」が、

「中央銀行」の当座預金(準備預金)からただ引き出しているに過ぎないのです。

 

 

実際、現金通貨(マネタリーベース)である『銀行券』をつくれるのは印刷局のみです。

  money08-04

 

正確には、誰かの預金によって『信用創造』を行っているのではなく、

現金通貨量(マネタリーベース)に基づいて、

「中央銀行」が各「民間銀行」に指示を送り

預金通貨の発行量(信用創造量)をコントロールしているのです。

 

日本では、

日本銀行が国立印刷局へ印刷指示を送り、

紙幣(現金通貨)を発行させ、

その紙幣量と既存の現金通貨量(マネタリーベース)と準備預金(当座預金)に基づいて、

「民間銀行」に対して、貸出枠の指導をしています。

 

これは「信用」を保つためにしている事なのです。

 

ちなみに、

現在、日銀券は日本の「中央銀行」である日本銀行が発行し、

硬貨(補助貨幣)は、「政府」の権限下で発行しています。

 

紙幣の印刷は独立行政法人「国立印刷局」で、

硬貨の鋳造は独立行政法人「造幣局」が受け持っています。

いずれも受払いは、日銀の窓口を通して行っています。

 

 

シェアありがとうございます♪

y[W̐擪ց