新文明創造プロジェクト

①生き方の変遷とおカネの発明

 

ⅰ 『自給自足』の生活

ⅱ 『交換』という生き方

ⅲ おカネ(貨幣)の発明

ⅳ 分業化と錯覚

 

 

ⅰ 『自給自足』の生活

人々は皆それぞれ「自給自足」の生活を行っていました。

自分の共同体(家族)、地域の中で助け合い、

自分の生活に必要なモノはすべて自分でつくりだす

或いはその共同体(家族)の中ですべてを生産して生活をしていました。

 

しかし、その地域では得られないモノ、作れないモノがあり、

自分一人で複数の種類のモノを生産しなければならず重労働でした。

 

また、人には「好き嫌い」や「得手不得手」があります。

好きな生産活動、得手意識のある生産活動はとても捗るのですが、

苦手意識を抱えた生産活動や、嫌いな生産活動、

やりたくない生産活動の場合、生産は中々捗りません。

 

さらに、災害などによって自分の住む地域で一時的にモノ不足になる事もありました。

 

こうした面から、「自給自足」の生き方はとても生産性が低く非効率的であり、不安なものでした。

 

 

ⅱ 『交換』という生き方

そこで人々は自分の地域では得られないもの、作れないモノを得るために、

他の人達と結びつき、互いの生産物を『交換』『取引』することによって

欲求や必要性を満たして行くようになりました。

 

最初に行われた『交換』『物々交換』であり、

自分が所有する品物と、他人が所有する品物とをお互いに取りかえることよって

お互いに必要とするモノの埋め合わせを図りました。

 

 

ⅲ おカネの発明

しかし、「物々交換」は、あまり便利な取引方法ではありませんでした。

双方が差し出すモノの価値に大きな差が感じられる場合や、

お互いの欲求や必要性が合致しないことが多く、『交換』が成立しなかったからです。

 

そこで、これらの不便さを解消するために「おカネ(貨幣)」が発明されました。

 

「おカネ(貨幣)」とは、「交換の媒介物」としての機能を有したモノのことです。

誰もが欲し必要とするモノ、誰もが価値として認めるモノが「おカネ(貨幣)」として機能し、

「交換の媒介物」として扱われる様になったのです。

 

そのため「おカネ(貨幣)」は、

“いつでもどこでも何とでも誰とでも相当分のモノと交換できる”モノとなり、

おカネが誕生したことによって、『交換』『取引』が円滑に行われるようになっていきました。

 

 

ⅳ 分業化と錯覚

「おカネ(貨幣)」の発明に伴い、『交換』『取引』の円滑化が進むようになると、

人々は、自分が生みだした一種類のモノを多くの人に買ってもらうことで「おカネ(貨幣)」を入手し、

その「おカネ(貨幣)」で自分の生活に必要なモノを多種の生産者から購入することで、

多種多様のモノを手にすることができるようになりました。

 

ここに例を示します。

 

ステップ1:

A氏はA産物を生産する。

money01-01

 

ステップ2:

A氏はA産物をB氏、C氏、D氏、E氏へと売ることによって、

おカネを入手する。

 money01-02

 

ステップ3:

手に入れたおカネで、B産物、C産物、D産物、E産物を購入する。

 

よって、A氏は、A産物を生産するだけで、

自分が生産したA産物を含め、B産物、C産物、D産物、E産物の5種類を手に入れられたことになる。

 

 

つまり、一種類のモノの生産を行う事で、

生活に必要な多種多様のモノを手に入れることができるようになったというわけなのです。

 

こうして人々は、特定のモノの生産、仕事だけを集中的に行うようになり、

“それぞれが異なるモノを生産する”『分業化』が促進されました。

 

人々が専門的にモノを生産できるようになったことで、

各分野で専門家が台頭するようになり、

生産技術が高度化し、生産効率も高まり、生産性の向上へと繋がりました。

これによって各地で文明が発達していくようになったのです。

 

 

しかし、『交換』を土台とした『分業』形態によって、

人々は人と資源のお陰様とその繋がりを忘れ、

“お金さえあれば一人でも生きていける”

または“おカネなくして生きていけない”と錯覚するようになり、

おカネに依存・執着し、おカネの為にあらゆるモノを犠牲にしていくこととなりました。

 

 

 

 

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