新文明創造プロジェクト

⑨豊作貧乏

 

・価値の比較

 

『交換・取引』という手段は、

差し出される双方のモノやサービスの価値を比較し合う概念を生み出しました。

 

そして、その価値を比較し易くする為に、

モノやサービスに「価格(値札)」をつけて数値化するようになったのです。

 

そして、交換するモノの”価格”“量”をお互いに調整し、

双方が差し出すモノの総価格(=価格×量)を一致させることで取引が行われます。

 

昔は「モノ(またはサービス)とモノ(またはサービス)」の取引でしたが、

現在では「モノ(またはサービス)とおカネ(数字)」の取引が一般的とされています。

 

 

・「価格」の決定と「価格変動」

 

現在のモノの「価格」は基本的に、

“需要度”“経費””貨幣流通量”と“生産量(希少性)”よって決定されます。

 

需要が高ければ、購入され易いため、高い価格を設定できます。

需要が低ければ、購入されにくいため、手軽な価格を設定することになります。

 

経費が高ければ、赤字を避けるため、その分より高い価格設定になります。

経費が低ければ、その分だけ低い価格設定が可能となります。

 

貨幣流通量が多ければ、購入され易いため、高い価格設定ができます。

貨幣流通量が少なければ、購入されにくいため、手軽な価格設定になります。

 

次に、生産量と価格変化の関係ですが、上記3つとは異質なものであり、

自然相手の生産業であるほど、価格変化は生産量に大変影響を受け易いものとなります。

 

これを、キャベツを例にとり、

1玉200円の状態(図1)から生産量の変化によって生じる価格変化について説明します。

※ただし需要経費貨幣流通量は一定であるものとします。

また、丸の大きさが生産量の増減を示しています。

 mj9-01

(図1

 

キャベツの生産量増加すると、

流通量が増えることによりキャベツが入手しやすくなるため、

キャベツの希少価値が下がり、価格が下落します。

これにより、相対的におカネの価値が高まります。(図2参照)

※変動価格値は一例です。

 mj9-02

(図2:円高キャベツ安)

 

 

逆に、キャベツの生産量減少すると、

流通量が減ることにより、キャベツを入手することが困難となるため、

キャベツの希少価値が高まり、価格も上昇します。

これにより、相対的におカネの価値が下がります。(図3参照)

※変動価格値は一例です。

 mj9-03

(図3:円安キャベツ高)

 

このように、

生産量増えると、モノの価格は下がり

生産量減少すると、モノの価格は上がるのです。

 

 

あらゆるモノは、『交換・取引』という手段によって、

常に互いに価値が比較され、

相対的に価格変動をし合う関係性を持つようになるのです。

 

 

 

・大量収穫で生活が苦しくなる

 

ここからが本題ですが、

2の原理が作用して起きている問題の一つに豊作貧乏というモノがあります。

 

豊作貧乏とは、豊作(大量収穫)により農作物の価格が下落し、

収入が減少するその一方で、

生産等に掛かる経費が変わらないために生活が苦しくなる事です。

 

 

 

・価格調整のために廃棄されている

 

そのため、生産された大量の農産物が、

人々の手に渡ることもなく廃棄されている現実があります。

こうして価格を調整し、物価の下落を抑える事が、

生活苦や経営赤字を防ぐことにも繋がるからなのです。

 

 

加えて、海外から安い輸入産品が送られることで価格競争に巻き込まれ、

豊作貧乏と同じ結果に苦しんでいる現実もあります。

 

さらに漁業においても大漁貧乏と呼ばれる同様の事が起きています。

 

 

 

・二つの矛盾

 

『交換・取引』という手段から派生した、モノに「価格」をつける概念により、

沢山つくればつくるほど、モノが溢れるほど、

生産者の生活が窮迫して豊かさから遠のく事や

食べ物に困って苦しんでいる人達が沢山居る社会の中で、

価格調整の為に食糧が大量に廃棄されているという矛盾が生まれているのです。

 

 

 

(※新文明社会ではどうなの? ⇒ ⑨大量収穫は嬉しい事 )

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